皆様こんにちは!
社会保険労務士法人「ことのは」
中小企業診断士の山下典明です。
横浜・海老名・藤沢、3か所でセミナー講師として登壇しました。
主催:公益社団法人 かながわ福祉サービス振興会
題目:職場環境整備講座
:「優良介護サービス事業所「かながわ認証」取得支援セミナー」
:職場環境の整備とIT ツール活用
前回の続きです。
※ 前回 ⇒ http://www.sr-kotonoha.or.jp/kotonoha/training_seminar/2958/
●ITツール導入効果にバラツキがある!
上記スライド(抜粋)では、導入効果の高低が平均化されており、成功・失敗があることが判ります。なぜでしょうか・・・???
そして、、、
- コストが負担できない。
- 導入の効果がわからない、評価できない。
- 従業員がITを使いこなせない。
このようなアンケート結果が、上位3つに連なっています。
これら3つについて、私なりの考えを以下に記してみます。
● コストについて
ITツールを十分に利用しきれなければ、割高になるのは当然です。前回ブログ記事のように並行運用による情報の2重3重管理となれば、コスト的負担が上昇するのは頷けます。初期導入費用という点もありますが、昨今では比較的安価になってきていますので、今後の状況は変化してくるはずです。なお、そもそも現状コストが正確に割り出せているのか?ここも気になるところです。ソフトウェア・ハードウェア・場所代・セキュリティ・人件費等、現状コストの要素を計上できているでしょうか。ソフトウェアライセンス料だけで比較していては、正確な比較はできません。
● 導入効果・評価について
何を効率化するために導入したのか?ここを明確にしているでしょうか。そのためには、まずは現状業務プロセスの見直しをして、どこをどのように置き換えるのかを調査・分析する必要があります。つまり、業務プロセスの改善です。
「宣伝広告でみた流れでできるみたいよ、、、」これだと評価軸があってないようなものです。現状業務プロセスをどうするのか、ITツール導入でどの程度変化が生じたのか、これらを振り返ることができれば、評価ができるはずです。仮に評価が今一つであるならば、その理由を探り、対策を検討、トライ&エラーで目標へ近づけることができます。
● IT人材について
これまでのITツールは、自社PCへのインストール、OSの問題、セキュリティの問題、多方面に精通している方が重要でした。
しかし、クラウド化の進展に伴い、これらの作業や問題は全てベンダーに一任、利用者は操作方法に慣れれば良いだけになりつつあります。そもそも、スマホで操作できるものが、メチャクチャ操作難易度が高かったら、、、誰も使いませんよね。そのあたりの操作性は、これまでの反省も踏まえ、かなり改善されていると思います。
また、問い合わせ等についても、電話オペレータ・メール問い合わせ・Q&A・AIbotなど、充実化が図られています。今後は、AIの機械学習・ディープラーニング技術が進むことで、さらに充実化がすすむことが予想されます。
一方で、あまりにもベンダー任せになりすぎると、会社としての交渉力が低下、正当な価格なのかどうかの判断ができなくなりそうです。よって、一定の知識・スキルを備えた人材を育成していくことは、企業の課題になると思います。
その③へつづく
関連記事
- セミナー「職場環境の整備とIT ツール活用(その①)』(No.178)2019.1.7
- セミナー「職場環境の整備とIT ツール活用(その②)』(No.179)2019.1.8
- セミナー「職場環境の整備とIT ツール活用(その③)』(No.182)2019.1.11
中小企業診断士 山下典明
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