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考察「ミリオンセラーの難易度・視点」(No.137)2018.10.3

皆様、こんにちは。
ことのは、中小企業診断士の山下です。

 

ミリオン・セラー」、つまり「100万部」「100万個」を超えるヒット商品。言葉から得られるイメージは、「大人気!」「大ヒット!」「すごくよく売れた!」「息の長い商品!」等でしょうか。ここに、地域を加えると、イメージは変化します。

  • 日本国内だけ

約1億2千万人の約1%
100人に1人が購入することで「ミリオン・セラー」達成可能。

  • 韓国国内だけ

約5千万人の約2%
100人に2人が購入することで「ミリオン・セラー」達成可能。

  • 中国国内だけ

約14億人の約0.08%
1400人に1人が購入することで「ミリオン・セラー」達成可能。

あくまで単純計算ではありますが、このように国内人口によって、「ミリオン・セラー」の難易度が違うことがわかります。上記例であれば、韓国「超大ヒット」日本「大ヒット」中国「普通に売れた」、順番に難易度は低くなります。



出典:年齢区分別将来人口推計(内閣府)
⇒ http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html

日本国の人口は、平成30年現在「12.7億人」ですが、皆さんもご存じの通り、この数は減少に転じています。2050年には1億人を割り込み、2060年には9千万人を割り込むことが予測されています。

前述のとおり「ミリオン・セラー」の達成難易度が、人口に左右されるならば、今後、日本国内における「ミリオン・セラー」達成難易度は上昇するはずです。

 

  • 国内だけを対象にしているからでは?

諸外国も含めて考えれば、人口は増えます。そこだけを切り取れば「ミリオン・セラー」の達成難易度は下がります。しかし「文化の異なる諸外国でも売れる商品」となると、相当に「価値」が高くなければ売れません。その「価値」は、「機能」なのか?「価格」なのか?「ステータス」なのか?

 

さて、現在は国内需要だけで「ミリオン・セラー」が達成可能な日本国ですが、今後、世界を相手にすることが一層加速化されるのだとすれば、どのように変化して行く必要があるのか。少なくとも、国内の競合他社だけを「ベンチマーク」にしていたのでは、対応に遅れをとることは必至。ならば、国外の競合他社も含めた「ベンチマーク」設定が求められます。

文化も違う、価値観も違う、法律も違う、、、あらゆるモノ・コトが違う、、、そして、大国間で生じている交渉・摩擦。考えなければならないこと、対応しなければならいことは、多種多様。困難極まりない状況。

 

今の世の中、インターネットを代表とする、溢れんばかりの情報のプールが目の前にあります。しかし、単純に飛び込めば、溺れること必至。飛び込まなければ、指をくわえて見ているだけで、置いてけぼり

置いてけぼりは避けなければなりませんから、飛び込むしかない。誰しも時間は有限です。飛び込む際は、目的をハッキリさせて、有意義に情報のプールを泳ぎ切りたいものです。

 

今回の表題に掲げた「ミリオン・セラー」、、、これを国内企業が達成すること、諸外国に対応できる「商品」を世にリリースすること、「働き方改革」という国策の下、どのように対策していきますか?

 

中小企業診断士 山下典明



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