皆様こんにちは!
社会保険労務士法人「ことのは」
中小企業診断士の山下典明です。
- ログイン~ログアウトの打刻が重要
- 接続状況を極力維持しておく
- 予定時刻より早く終わると減算される
- ログアウト後の復習や自習は対象外
- 8割受講が満たされない可能性が出てくる(最悪の事態)
想定される光景・・・
・講師「はい、少し早いですが、本日はここまでとします。」
・生徒「ありがとうございました!」
・生徒:退席ボタン押下
・講師:ホスト側も切断
なんら問題ないような気がします。
しかし、実は「少し早いですが」が、どの程度「早い」のかが問題となります。
・1分
・3分
・5分
・10分
・15分
・30分
・上記以上
普通に考えれば、「少し早いですが」は長くても10分くらいかなと、個人的には思います。
- ログイン~ログアウトの打刻が重要
- 接続状況を極力維持しておく
- 予定時刻より早く終わると減算される
例えば、人材開発支援助成金では、計画通りの訓練が実施かつ受講されたかがチェックされます。web受講においては、ログイン~ログアウトの打刻(zoomであれば機能として出力可能)がチェックされます。
冒頭の光景のように、「少し早いですが」につられて「ログアウト」した場合、「計画通りの受講ではない」と判断され、受講時間から減算される可能性があります。これによって「賃金助成額」が減るかもしれません。
なお、「1~3分早いだけならOKなのか?」という疑問もありますが、そこに基準はなく、労働局側の審査に委ねられることになります。個人的には「5分以内」かなと思いますが、ここで断言することは難しいです。
- ログアウト後の復習や自習は対象外
早くログアウトしたけれども、講義時間内は「復習」や「自習」を行った場合はどうなのか?web受講ではないリアル受講であっても、「復習」や「自習」は対象外となるため、例外なく対象から外されます。
- 8割受講が満たされない可能性が出てくる(最悪の事態)
これが最も恐れる「最悪の事態」です!
具体例)計40時間の研修(8時間×5日)
・1日受講しなかった(8時間減)
⇒32時間の受講(ギリギリ8割)
・最終日30分早く終わった(即ログアウト)
⇒30分が減算される
⇒31.5時間の受講(8割を下回る)
⇒助成金対象外となる
上記の具体例は極端かとは思いますが、ありうるケースだと思います。
1日受講しないだけならば「8割ギリセーフ!」、ここまでは考えられる範疇だと思います。また、2日受講しなかったのであれば「助成金対象外」、これも納得いくところです。しかし、最終日は主催者側が30分早く終わったのに、その煽りをくらって「助成金対象外」となることには、納得がいかないはずです。
しかし、これが助成金です。どの事業所に対しても特別扱いすることなく、基準に従い審査を行う。諦めるしかないと思います。
以上から考えられる安全策は、、、
- 開始時刻「前」にログインすること!
- 終了時刻「後」にログアウトすること!
- 予定されている受講時間内は接続状態を維持すること!
- 主催者側に助成金利用を事前に知らせておくこと!
- 主催者側に「少し早く終わる」はやめてもらうこと!
上記5は難しいかもしれません。であるならば、、、
- 「少し早く終わる」をシミュレートしてみる
- その結果を主催者側へ伝える
ここまですれば、上記5に対応してくれるはずです。
web受講という利便性向上がみられる一方で、厳格な時間管理が徹底されるようになりました。思いもよらないことが原因となり、助成金対象外とならぬよう、ご注意ください。
中小企業診断士 山下典明
横浜・みなとみらいの社労士事務所「ことのは」
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