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コンサル「キャリアパス設計(13.教育訓練体系図②)」(No.57)2018.3.13

皆様こんにちは。
ことのは、中小企業診断士の山下典明です。

 

職位別業務一覧」の埋められたマス目に対して、1対1で「教育訓練」を考えていくと、、、
徐々に気付きます。全てを実施する余裕も時間もない、と。。。
ここまでが前回(キャリアパス設計(12.教育訓練体系図①))綴った箇所でした。

 

全てを実施しても良いのですが、できることならば「事業運営に効果的」「中長期事業計画の達成に効果的」、このような実施を目指すべきです。

 

現状の「教育訓練」、以下の様なケースに陥っていないでしょうか?


  1. 毎年やっているから。
  2. 従業員の要望を全て受けている。
  3. 周囲への格好がつかないから。
  4. やっておかないと文句を言われそう。
  5. やることに意義がある。

 

中長期事業計画」を達成する上で、今期、「どのスキルを強化?」「どういった人材の用意が必要?」、これらが明確になっていれば、優先順位の高い「教育訓練」は自ずと決まってきます。上記1・2に陥ることは避けられます。もう少し言えば、無駄な費用の削減が期待できます。

 

職位別業務一覧」「教育訓練体系図」、これらに対して「中長期事業計画」が紐づいていれば、「教育訓練」の優先度付け・取捨選択の決定に説得力が生まれます。上記3・4に陥ることはなく、正々堂々としていられます。

 

教育訓練」は、やってみることで新たな気付きが得られることもあります。そのような意味で、上記5は正しいかもしれません。しかし、限られた経営資源で「中長期事業計画」を達成する上で、「何かないかな?新たな気付きが得られることを期待する教育訓練」受講というのは、いかがなものでしょう。経営者としての責任を若干放棄しているように感じませんか。

 


競合退社に引けをとらない「キャリアパス」を構築したい気持ちも分かりますが、「中長期事業計画」が無視された・紐づきが全くないものだと、格好良いだけ、骨抜き・フニャフニャな「キャリアパス」になってしまいます。そんな状況では、「キャリアパス」に対する従業員の納得も得られず、「教育訓練」の費用対効果は低迷します。ならば「教育訓練なんてしなければいい!」という結果を招きそうです。

 

お手元にある「キャリアパス」、今一度「中長期事業計画」と照らし合わせてみてください!

紐づけができていれば、どこかで見たようなキャリアパスの金太郎飴にはなっていないはずです。

濃淡があって然るべきです。

なぜならば、そこには「事業スタート時の情熱」や「事業継続への意識」が作用しているからです。

 


※作業の流れ(簡易図) 作成:山下典明

バックナンバー
 キャリアパス設計(01.はじめに)
 キャリアパス設計(02.設計と現場の乖離)
 キャリアパス設計(03.職場文化との融合)
 キャリアパス設計(04.理想形を探す)
 キャリアパス設計(05.職位の設定)
 キャリアパス設計(06.業務の分類①)
 キャリアパス設計(07.業務の分類②-1)
「ぱっと見で分かりやすいですか」
 キャリアパス設計(08.業務の分類②-2)
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 キャリアパス設計(11.業務の分類②-5)
「運用できていますか」
 キャリアパス設計(12.教育訓練体系図①)
「まずは列挙、作成してみる!」
 キャリアパス設計(13.教育訓練体系図②)
「やるべきはどれか?」
 キャリアパス設計(番外編.事業主の想い)

中小企業診断士 山下典明



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