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コンサル「キャリアパス設計(10.業務の分類②-4)」(No.51)2018.3.2

皆様こんにちは。
ことのは、中小企業診断士の山下典明です。

 

業務分類、各職位に求めるモノ(書面)が既にある事業所様も、多いかと思います。

前回(キャリアパス設計(09.業務の分類②-3))の続きを綴りたいと思います。


  1. ぱっと見で分かりやすいですか。
  2. 何がどの程度できなければならないのか伝わりますか。
  3. 書面を基に適度な目標設定ができますか。
  4. 業務が網羅されていますか。
  5. 運用できていますか。

4.業務が網羅されていますか。


業務分類をしてみると、全く出ないか、たくさん出るか、どちらかになるようです。作業を進めていくと、結局はたくさん出て(発散)、粒度を揃えるべく集約することになります。

本業については、掘り下げていくと、比較的ポンポン出てきますそれ以外の業務、特に効率性を考えずに行っている業務については、最後まで出てこないことがあります。

確かに、キャリアパスを作り込む上では、本業を重視することが大切なのは言うまでもなく、キャリアパスのです。しかし、全体として生産性を落としているのは、本業外の要素であることが考えられます。クライアントの皆様にヒアリングをしていくと、、、

本業外については個人差が大きい
個人で完結する処理に対して時間意識が希薄
報告書等の質にバラツキがある」等、

身に覚えのある方、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。


【チェック】網羅度が低い要因

  • 本業だけしか抽出・検討されていない。
  • 本業外の要素が抽象的である(具体性に欠ける)。
  • 社内業務だけになっている。
  • 管理業務が欠落している。
  • 人事総務経理業務が欠落している。

本業外の要素、放置されていることが多い分、伸びしろが大きい要素です。効率良く作業している方のマネをすれば、一気に生産性が高まることが期待できます。そして、キャリアパス運用による効果を、早期に体感することができるため、キャリアパスに対する職場の受け止め方も好意的になります。次のチャレンジ、本丸(本業要素)へ挑む土台(気運)が仕上がり、一過性ではない継続的なキャリアパス運用が促されます。

 


※作業の流れ(簡易図) 作成:山下典明

バックナンバー
 キャリアパス設計(01.はじめに)
 キャリアパス設計(02.設計と現場の乖離)
 キャリアパス設計(03.職場文化との融合)
 キャリアパス設計(04.理想形を探す)
 キャリアパス設計(05.職位の設定)
 キャリアパス設計(06.業務の分類①)
 キャリアパス設計(07.業務の分類②-1)
「ぱっと見で分かりやすいですか」
 キャリアパス設計(08.業務の分類②-2)
「何がどの程度できなければならないのか伝わりますか」
 キャリアパス設計(09.業務の分類②-3)
「書面を基に適度な目標設定ができますか」
 キャリアパス設計(10.業務の分類②-4)
「業務が網羅されていますか」
 キャリアパス設計(11.業務の分類②-5)
「運用できていますか」
 キャリアパス設計(12.教育訓練体系図①)
「まずは列挙、作成してみる!」
 キャリアパス設計(13.教育訓練体系図②)
「やるべきはどれか?」
 キャリアパス設計(番外編.事業主の想い)

中小企業診断士 山下典明



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