皆様こんにちは。
ことのは、中小企業診断士の山下典明です。
業務分類、各職位に求めるモノ(書面)が既にある事業所様も、多いかと思います。
前回(キャリアパス設計(09.業務の分類②-3))の続きを綴りたいと思います。
- ぱっと見で分かりやすいですか。
- 何がどの程度できなければならないのか伝わりますか。
- 書面を基に適度な目標設定ができますか。
- 業務が網羅されていますか。
- 運用できていますか。
4.業務が網羅されていますか。
業務分類をしてみると、全く出ないか、たくさん出るか、どちらかになるようです。作業を進めていくと、結局はたくさん出て(発散)、粒度を揃えるべく集約することになります。
本業については、掘り下げていくと、比較的ポンポン出てきます。それ以外の業務、特に効率性を考えずに行っている業務については、最後まで出てこないことがあります。
確かに、キャリアパスを作り込む上では、本業を重視することが大切なのは言うまでもなく、キャリアパスの要です。しかし、全体として生産性を落としているのは、本業外の要素であることが考えられます。クライアントの皆様にヒアリングをしていくと、、、
「本業外については個人差が大きい」
「個人で完結する処理に対して時間意識が希薄」
「報告書等の質にバラツキがある」等、
身に覚えのある方、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
【チェック】網羅度が低い要因
- 本業だけしか抽出・検討されていない。
- 本業外の要素が抽象的である(具体性に欠ける)。
- 社内業務だけになっている。
- 管理業務が欠落している。
- 人事・総務・経理業務が欠落している。
本業外の要素、放置されていることが多い分、伸びしろが大きい要素です。効率良く作業している方のマネをすれば、一気に生産性が高まることが期待できます。そして、キャリアパス運用による効果を、早期に体感することができるため、キャリアパスに対する職場の受け止め方も好意的になります。次のチャレンジ、本丸(本業要素)へ挑む土台(気運)が仕上がり、一過性ではない継続的なキャリアパス運用が促されます。
※作業の流れ(簡易図) 作成:山下典明
バックナンバー
キャリアパス設計(01.はじめに)
キャリアパス設計(02.設計と現場の乖離)
キャリアパス設計(03.職場文化との融合)
キャリアパス設計(04.理想形を探す)
キャリアパス設計(05.職位の設定)
キャリアパス設計(06.業務の分類①)
キャリアパス設計(07.業務の分類②-1)「ぱっと見で分かりやすいですか」
キャリアパス設計(08.業務の分類②-2)「何がどの程度できなければならないのか伝わりますか」
キャリアパス設計(09.業務の分類②-3)「書面を基に適度な目標設定ができますか」
キャリアパス設計(10.業務の分類②-4)「業務が網羅されていますか」
キャリアパス設計(11.業務の分類②-5)「運用できていますか」
キャリアパス設計(12.教育訓練体系図①)「まずは列挙、作成してみる!」
キャリアパス設計(13.教育訓練体系図②)「やるべきはどれか?」
キャリアパス設計(番外編.事業主の想い)
中小企業診断士 山下典明
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