皆様こんにちは。
ことのは、中小企業診断士の山下典明です。
業務分類、各職位に求めるモノ(書面)が既にある事業所様も、多いかと思います。
前回(キャリアパス設計(7.業務の分類②-1))の続きを綴りたいと思います。
- ぱっと見で分かりやすいですか。
- 何がどの程度できなければならないのか伝わりますか。
- 書面を基に適度な目標設定ができますか。
- 運用できていますか。
- 業務が網羅されていますか。
2.何がどの程度できなければならないのか伝わりますか。
例)〇〇業務ができること。
例)事務業務が適切にできること。
例)接客業務が丁寧にできること。
これらの文をみて、どのように想像しましたか?「適切」「丁寧」の度合いは?「事務業務」「接客業務」何を指すのか?
例文は極端過ぎる気もしますが、意外とよく見かけます。これだと、個人の主観で判断せざるを得ず、結果、属人化します。ということは、キャリアパスはお蔵入り濃厚です。
【チェック】程度が曖昧・属人化する要素
- 見る人によって解釈が異なる。
- 副詞や形容詞を多用している。
- 業務名称を集約し過ぎている。
- 実作業を深堀りしたことがない。
- 職位別に深堀りしたことがない。
- 完璧なレベルのみ書かれている。
職場の方、全員でなくても構いません。文章を手元にして、どのように想像するかを考え、意見交換をしてみると良いでしょう。
各職位から意見を聴けると効率が良いのですが、上位が下位を圧倒してしまうと、上位の意見で固められてしまい、何も変化しない可能性があります。
どうしても上位が下位を圧倒してしまうならば、上位は聴くだけというルールを設ける、司会を下位に任せてしまうのも一策です。話し合いが終わった後、上位で意見を検討すれば良いのです。下位の意見を上位が聴いてくれるという安心感も生まれますので、職場の雰囲気も改善されます。一石二鳥です。
※作業の流れ(簡易図) 作成:山下典明
バックナンバー
キャリアパス設計(01.はじめに)
キャリアパス設計(02.設計と現場の乖離)
キャリアパス設計(03.職場文化との融合)
キャリアパス設計(04.理想形を探す)
キャリアパス設計(05.職位の設定)
キャリアパス設計(06.業務の分類①)
キャリアパス設計(07.業務の分類②-1)「ぱっと見で分かりやすいですか」
キャリアパス設計(08.業務の分類②-2)「何がどの程度できなければならないのか伝わりますか」
キャリアパス設計(09.業務の分類②-3)「書面を基に適度な目標設定ができますか」
キャリアパス設計(10.業務の分類②-4)「業務が網羅されていますか」
キャリアパス設計(11.業務の分類②-5)「運用できていますか」
キャリアパス設計(12.教育訓練体系図①)「まずは列挙、作成してみる!」
キャリアパス設計(13.教育訓練体系図②)「やるべきはどれか?」
キャリアパス設計(番外編.事業主の想い)
中小企業診断士 山下典明
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